笠間工芸の丘とは?
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ゆっくりとご覧ください。
「笠間工芸の丘」はロクロや手ひねりなどの陶芸体験ができる施設です。
場所は笠間芸術の森公園の中にあります。
笠間芸術の森公園は「伝統工芸と造形美術」をテーマとした公園で、自然豊かな広大な敷地内に野外コンサート会場、イベント広場、美術館、森の中の陶芸作品、水辺の広場、芸術性を持った遊具、陶芸大学などがある素晴らしい公園です。
そんな日常を忘れさせてくれるような環境の中で陶芸体験ができますので、気分をリフレッシュできます。
私は妻とロクロで陶器を作る体験をしました。テレビで職人さんがロクロを上手に使っている様子を見たことがありますが、実際にやってみると簡単ではありません。
今回が初めてだったこともありますが、難しくてなかなか思うように出来ませんでした。
しかし、物を作る楽しさを感じることができましたし、とても良い経験が出来たと思います。
また、施設内には美術館、売店、レストラン、カフェ、展示コーナーなどがありますので、待ち時間も退屈することなく過ごせました。
尚、笠間工芸の丘では、絵付け体験やクラフトアート体験もできます。
1.ロクロ体験
ロクロ体験は1日3回開催されています。
予約なしでも参加出来ますが、土日祝日などは混み合いますので、状況によっては締め切られてしまうかもしれません。
不安な方は必ずネットや電話で予約するようにしましょう。
私が行ったのは平日でしたが、当日電話で体験が可能であることを確認しておきましたので安心して出掛けられました。
妻と2人で参加しましたが、その他にも夫婦が2組いましたので、合計6人で体験コースが始まりました。
最初にインストラクターの方に作り方を実演してもらい、その後に各自で制作を行います。
時間はトータルで1時間半~2時間くらいで、1人1台のロクロを使います。
陶芸体験情報
●開催曜日:火、水、木、金、土、日
●時間
a.10:15~12:00
b.13:00~14:45
c.15:15~17:00
●費用:基本料金2160円※焼成代、送料は別途
湯呑の作り方
1.土に手で水を付けてからロクロを回す
ロクロの上には土が円柱のような形でセットされています。
水が入った洗面器が用意されていますので、それで手を濡らして土を触り少し湿らせます。
その後、足でペダルのようなものを踏み込んでロクロを回転させます。踏み込みが強ければ、それだけ回転が速くなりますので、ちょうど良い速度に調整します。
回転させた状態で足を離してもロクロは回り続けますので、停止させたり速度を変える以外は、ペダルから足を離しておいて良いでしょう。
2~5の作業はロクロを回転させた状態で行います。
2.中心に親指で穴を開ける
円形状の土の中心に親指を第一関節くらいまで入れます。するとちょうど真ん中に綺麗に穴が開きます。
3.穴を広げる
親指を中心の穴に入れてから少し外側に広げます。すると穴が大きくなり、湯呑茶碗らしい形になります。
4.底を整える
人差し指、中指、薬指を使って穴の底の形を軽く整えます。
5.引き伸ばす
「親指」と「人差し指、中指、薬指」で外側の輪になっている部分を挟んで引き伸ばします。約5~10ミリくらいがベストです。
これで陶器の形が出来上がります。
6.印をつける
陶器の底の部分より指1つ分くらい下に指を当てて印をつけます。ロクロが回っていますので、指を当てるだけで綺麗に印がつきます。
7.陶器を取り出す
ロクロの回転を止めて、指で印をつけたところにヒモを通します。その後、出来上がった陶器を持ち上げると取り出すことが出来ます。
<※制作中に土に水分た足りないと感じたら、随時水を付けて湿らせながら作業を進めます>
最初は何度も失敗しましたが、インストラクターの方が直してくれましたので安心して進められました。
また、土ですので、インストラクターの方に頼めばやり直しができるように形を元の状態に戻してくれます。
ロクロはちょっとした指使いや力のさじ加減によって形が変わってしまいますので、それがとても難しかったです。
私は4つの作品を作りました。全部焼いても良かったのですが、焼成代が別途かかりますので、最終的には出来栄えが良かった2つの陶器を焼くことにして、残りの2つは元の土に戻しました。
普段は体験できないことを思う存分堪能できましたので、充実した時間を過ごせました。
2.茨城県陶芸美術館
ロクロ体験まで待ち時間がありましたので、すぐ近くにある茨城県陶芸美術館を見学しました。
ここは東日本で初めての陶芸専門の美術館で、入場料は310円でした。ちなみに小中学生は260円で、高校大学生は150円です。
陶器を中心に多数の作品が展示されていています。
筑西市出身で文化勲章受章者の「板谷波山」氏や重要無形文化財保持者の「松井康成」氏などのコーナーなどが設けられていたり、様々な企画展も開催されていますので、陶芸に興味がある方には見逃せない美術館です。
中には昆虫や魚などのユニークな作品の展示もあり、陶芸の作品にしては珍しいと思いました。
3.食事
美術館の横に「風の丘」というレストランがありましたので昼食を取りました。
こちらでは「ゆばうどん」という珍しいメニューがあり、このお店にしか無いメニューだそうです。
私と妻はゆばが好きですので気になったのですが、お蕎麦が食べたかったので天ざる蕎麦セットを注文しました。
セットで出てきたお蕎麦、天ぷら、野菜の煮物、イチゴのデザートはすべて美味しかったのですが、中でも野菜の煮物は味が濃すぎることなく、素材の味が活かされていました。
風の丘はめん類やご飯のセットメニューが中心のお店で、あんみつやぜんざいなどの甘味類、コーヒー、抹茶、ビールなどの飲み物も揃っています。
4.建物と庭
敷地内には様々な建物があります。
- ふれあい工房・・・ロクロや手ひねりなどの陶芸体験ができる
- 工房・匠・・・シルバークレーアート、フュージング、バーナーワーク、陶芸教室に利用
- 窯場・・・ガス、電気、灯油窯により作品の焼成作業を行う場所
- 登り窯・・・年に1度薪を使って焼き上げます。灰や炎の力で素敵な芸術作品を制作
- クラフトホール・・・八角形のような建物で、研修、ミニコンサート、企画展などに利用
- センタープラザ・・・作品展示、売店やカフェ
また、敷地には綺麗な花壇や木が設置されていたり、桜の木もあります。ちょうど桜が満開の時に行きましたので、素敵な写真が撮れました。
芝生の庭には桜が綺麗に咲いていて、ベンチやちょっと変わったオブジェが置いてありました。芸術の施設であることを連想されるオブジェでした。
5.センタープラザ
センタープラザ内には売店、カフェ、ギャラリーなどがあります。
売店では入口から建物の奥まで、実に様々な種類の陶器が多数販売されています。お手頃価格から高額なものまで商品が並んでいますので、見ているだけでも楽しめます。
カフェでは飲み物、軽食、スイーツなどをオーダーすることができます。私と妻はソフトクリームを食べました。
軽食も蕎麦やうどん、カレー、パスタ、ピラフ、パンなどが揃っています。
「風の丘」のようにボリュームがあるセットメニューはありませんので全体的にお値段が安く、「軽めの食事で充分」という方はこちらで昼食を食べると良いでしょう。
ギャラリーでは松井康成氏の作品が展示されていました。
人間国宝とまで言われている松井氏は1927年に長野県で生まれ、30歳の時に寺の住職になりますが、陶芸に興味を示し作品を作り始めました。
異なる2種類以上の土を練り合わせて、その伸び縮みで模様を表現する「練上手」の技法を確立させた陶芸家として有名です。
模様の付け方が絶妙で素晴らしい作品だと感じました。
まとめ
笠間工芸の丘では楽しく陶芸体験ができました。
体験するだけでなく、芸術家のたくさんの作品を鑑賞したり購入することもできます。
また、食事やお茶を飲む場所もありますので、陶芸のテーマパークのようなスポットです。
もっとも芸術の森公園全体が芸術のテーマパークと言えるかもしれません。
アクセス
●住所:茨城県笠間市笠間2388-1
●電話:0296-70-1313
●無料駐車場:70台(他に芸術の森公園の駐車場も利用可)
●公共交通機関
JR笠間駅、あるいはJR友部駅から「かさま周遊バス」に乗り、工芸の丘・陶芸美術館で下車
●開館時間:10:00~17:00
●休館:月曜日(祝祭日の場合は翌日)
詳細情報:笠間工芸の丘