坂東市の観光スポットと平将門公
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坂東市は茨城県の南西部に位置し、利根川を挟んで千葉県と隣接している市です。
人口は約5万5千人で県内第18位、面積は123キロ㎡で県内第22位ですので、それほど大きくありません。
しかし、観光スポットとしてオススメの場所があり、近年は注目を集めています。
特に「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」「逆井城跡公園」「菅生沼遊歩道」「八坂神社」「国王神社」「中山茶顛翁の紀功碑」など、自然や歴史を感じられるところが多いのです。
また、坂東市と言えば平将門の故郷として知られていて、「将門マラソン」「将門まつり」「将門煎餅」「将門蕎麦」など、将門に関連したイベントや名物があり、観光客を呼び込む目玉となっています。
市内には国王神社をはじめ、延命寺や九重の桜など将門公にまつわる多くの史跡が残っていますので、それを目当てに訪れる人も多いのです。
将門マニアと呼ばれる人たちが遠くからやって来ます。私も将門まつりを観に行ったことがありますが、普段はあまり見られない珍しい光景ですので、思わず目を奪われてしまいました。
勇ましい鎧を着た武士、お姫様、足軽などが登場し、街中を進んでいく姿は充分に見応えがあります。
将門は坂東市の象徴とも言えるでしょう。
そんな坂東市の観光スポットを8つ厳選してご紹介します。
ちなみに、坂東市出身の有名人は、化粧品コーセーの創設者である小林孝三郎さん、柔道家でシドニー五輪の金メダリストの瀧本誠さんなどがいます。
坂東市の観光スポット8選!
1.ミュージアムパーク茨城県自然博物館
ミュージアムパーク茨城県自然博物館は坂東市を代表する観光スポットです。
テレビなどのメディアでも何度も取り上げられています。
とても大きな博物館で、「進化する宇宙」「地球の生い立ち」「自然のしくみ」「生命のしくみ」「人間と環境」という5つの展示室がメインとなっています。
ただ単に展示品が飾ってあるだけでなく、「当時の環境などを再現したジオラマ」「リアルな動きで鳴き声をあげる巨大恐竜」「茨城県の河川に生息する魚がいる水族館」などがありますので、とても見応えがあります。
特に恐竜は迫力があり、ジュラシックパークの映画の世界のようです。
また、様々なテーマによる企画展示が1年に3、4回開催されています。1回の期間は短い時は1ヵ月、長ければ半年くらい開催されていますが、だいたい2、3ヵ月が多いようです。
館内のエントランスを過ぎると、いずれもその種類では世界最大級と言われているマンモスの「松花江マンモス」と草食恐竜の「ヌオエロサウルス」の2頭の化石が展示されていますので、インパクトがあります。
さらには絶滅した植物と思われていましたが1946年に中国で発見され、生きた化石と言われている「メタセコイア」が12mの巨大な高さで館内に聳え立っています。
ミュージアムパーク茨城県自然博物館には、その他にも魅力がたくさんあり、展示品の数が多いため、一通りきちんと見て回ると3時間くらいかかります。
館内には映像ホール、図書室、ミュージアムショップ、レストランなどがありますので、ゆったり過ごすことができます。
尚、この博物館には自然体験ができる東京ドームの約3.5倍の野外施設もあります。
口コミ評価がとても高く、充分に満足できる博物館です。
私は何度も訪れていますが、行くたびに入館者が増えているような感じがします。小中学生の団体客がバスでやって来る姿も見受けられます。
1-1.施設情報
●開館時間:9:30 ~ 17:00(最終入館は16:30)
●休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、その他カレンダーで指定された日
1-2.入館料
本館施設と野外施設があり、野外施設のみの利用も可能です。
通常時
●大人:530円(210円)
●満70歳以上:260円(100円)
●高校・大学生:330円(100円)
●小・中学生:100円(50円)
企画展開催時
●大人:740円(210円)
●満70歳以上:370円(100円)
●高校・大学生:450円(100円)
●小・中学生:140円(50円)
※()内は野外施設のみ利用した場合の料金です。また、20名以上の団体は特別料金になります。
1-3.アクセス
●住所:茨城県坂東市大崎700
●電話0297(38)2000
●無料駐車場:約1000台
●公共交通機関
a.つくばエクスプレス「守谷」駅より関東鉄道バスに乗り「自然博物館入口」で下車し徒歩5分
b.東武アーバンパークライン「愛宕」駅より茨城急行バスに乗り「自然博物館入口」で下車し徒歩10分
詳細情報:ミュージアムパーク茨城県自然博物館
2.菅生沼
菅生沼は坂東市と常総市の境に位置しています。南北5㎞、東西200~500mという縦型の長方形で、自然が豊かな沼です。
全体が湿地帯で所々に沼があるような感じです。沼は反町堤という場所を境に上沼と下沼と呼ばれています。
菅生沼には江川、飯沼川、東仁連川という3つの川が流れ込んできて、下沼経由で法師戸水門から利根川へ流れ出ています。
上沼には一周4.4㎞の遊歩道が設置されていますので、ゆったりと散歩ができます。
また、ミュージアムパーク茨城県自然博物館は菅生沼の西岸にあり、沼に架かっている「ふれあい橋」から菅生沼を散策することができます。
つまり博物館を見学した後、そのまま菅生沼の散歩も楽しめるのです。
尚、遊歩道には菜の花や桜の木が植えてありますので、季節によっては美しい風景を眺めながら散歩が楽しめます。
また、コハクチョウ、マガモ、オナガガモ、サギ、モズ、シジュウカラなどの自然の動物たちの姿も見られます。
とても良い気分転換ができるスポットです。
ただし、道が舗装されていませんので、散歩する際には履物や服装に注意しましょう。
2-1.アクセス
●住所:茨城県坂東市神田山(天神山公園の無料駐車場)
●電話:0297-20-8666(坂東市観光協会)
●無料駐車場:38台
※ミュージアムパーク自然博物館から、ふれあい橋を通っても菅生沼を観ることができます。
詳細情報:菅生沼(坂東市公式ホームページ)
3.逆井城跡公園
逆井城は坂東市が下総国猿島郡という名だった室町時代に逆井常宗氏によって1454年に築城されましたが、その後、逆井氏が後北条氏によって滅ぼされて、後北条氏が大規模に築城したと言われています。
そして戦国時代末期の1590年に後北条氏が滅亡すると廃城になりました。
現在は逆井城跡公園として、「二層櫓」「土塀」「櫓門」「井楼矢倉」「木橋」などが復元されていますので、戦国時代のお城の雰囲気を味わうことができます。
逆井城はNHK大河ドラマの「真田丸」のワンシーンで使われたことがあります。
撮影スポットとして利用されるのは建造物が立派である証だと思いますが、実は歴史マニアの方にも評価が高い城跡で、多くの人が訪れています。
近くまで来た際にはぜひ立ち寄ってみましょう。
3-1.施設情報
開館時間:9:00 ~ 16:00
休館日:月曜日(祝祭日の場合は翌日)
※休館日は主殿、櫓、井楼櫓には入れませんが、公園は随時開放されています。
3-2.アクセス
●住所:茨城県坂東市逆井1262
●電話:0280-88-0835・0297-44-3154(坂東市役所・猿島公民館)
●無料駐車場:40台
●公共交通機関:昭和観光自動車「西坪広場前」バス停で下車し徒歩8分
詳細情報:逆井城跡公園(坂東市観光協会)
4.八坂公園
この公園の特徴は、巨大恐竜の形をしたロープスイングやスベリ台などの遊具があることです。
ティラノサウルス、トリケラトプス、ディメトロドンなどの恐竜の遊具はリアルで迫力があり、今にも動き出しそうです。
子供達は大喜び間違いなしですね。
また、この公園には全部で3つのプールがありますが、そこにも恐竜のスベリ台があります。お腹の位置に階段があり、長い首と尻尾の両方から滑れるようになっています。
プールは夏だけでなく、冬になるとイルミネーションが開催されています。私も観に行ったところ、訪れる人は少なかったですが、とてもユニークな作品が揃っていました。
他の2つは1つがミストシャワー付きプールで、もう1つが競技用になっています。
その他、園内には野球場、テニスコート、体育館、陸上競技場、散歩道などもあります。
4-1.プール利用料金(入園は無料)
●大人:700円(市内の方350円)
●中学生以下:250円(市内の方150円)
●1歳未満:無料
※市内とは坂東市、古河市、猿島郡内に住んでいる方、及び坂東市内に通勤・通学されている方です。
4-2.アクセス
●住所:茨城県坂東市岩井4754
●電話:0297-35-2121(市役所の商工観光課)
●無料駐車場:有り(100台以上)
●公共交通機関:坂東コミュニティバスの坂東号に乗り、「八坂神社前」バス停で下車し徒歩1分
詳細情報:八坂公園(いこーよ)
5.国王神社
坂東市の岩井は平将門の拠点として知られ、将門公は地元民の英雄として崇敬されてきました。
国王神社は将門公の三女である如蔵尼が創建したもので、父の将門公の33回忌に彫った「寄木造・平将木像」が御神体として奉られています。
平将門公は天慶3年(972年)2月14日、藤原秀郷と平貞盛の連合軍との戦いの中で、この国王神社の境内で流れ矢によってなくなったと言われ、「神社分限帳」には平将門が討たれたところにその霊を祀ったと記されています。
杉木立の中にある神社で、木造両部鳥居を抜けると参道の奥に社殿があります。
社殿は天和3年(1683年)に建てられた茅葺屋根の建物で、入母屋造りの拝殿、幣殿、本殿で構成されています。
尚、国王神社の本殿、拝殿、寄木造・平将木は茨城県指定文化財に指定されています。
神社では毎年11月第二日曜日に「岩井将門まつり」が開催されます。
まつりは、約100名の武者たちが神社境内の杉並木の参道を進み、「神田明神太鼓」が鳴り響く中での「戦勝祈願」から始まります。
出陣式では地元高校生が弓道の模範演技を見せてくれるなど、まつりを盛り上げてくれます。
武者行列は、平安時代の武士の衣装を身にまとったり、鎧兜を被った勇ましい武士、綺麗な衣装を着たお姫様、稚児行列が歩行者天国を堂々と行進し、その後に神田ばやし(県指定無形民俗文化財)のお囃子が登場します。
尚、行列の武者は毎年一般から募集していますので、興味がある方は問い合わせてみましょう。参加費は無料です。
その他、国王神社では「正月元旦祭」「十五日備社祭」「二月十四日祭」「六月十四日祭」なども開催されています。
参道や建造物は古くてこじんまりとしていますが、大きなイベントが開催されている知名度が高い神社です。
5-1.アクセス
●住所:茨城県坂東市岩井951
●電話:0297-20-8666(坂東市観光協会)
●無料駐車場:有り(10台くらい)
●公共交通機関:坂東コミュニティバス「ばんどう号」に乗り「国王神社」バス停で下車し徒歩1分
詳細情報:国王神社
6.中山茶顛翁の紀功碑
中山茶顛翁の紀功碑は、世界へ日本の緑茶を普及させた中山元成翁の碑です。
利根川と鬼怒川に挟まれた坂東市、古河市、常総市、堺町、八千代町のエリア一帯で生産されたお茶を「さしま茶」と言います。
さしま茶は奥久慈茶や古内茶と並んで、県内3大茶と言われるほどの高品質なお茶です。
江戸時代末期の1853年(嘉永6年)に浦賀沖にペリー提督の黒船が現れて日本に開国を迫ると、その後1858年(安政5年)に日米修好通商条約が締結され、アメリカやヨーロッパに横浜港が開港されることになりました。
すると、翌年の1859年(安政6年)に中山元成翁は商人の高木五郎兵衛氏にアメリカのポール商会に「さしま茶」を売り込むように依頼し、交渉が見事に成功したため、さしま茶は日本で初めて海外輸出された緑茶となりました。
さしま茶は外国人の口にも合ったようで、外でも高評価を得ていました。
中山元成翁は1812年に現在の坂東市辺田に生まれ、お茶の生産に力を注ぎ、京都の宇治から講師を招待して改良や普及に貢献しました。
さしま茶の販路を関東一円に広げ、新たな販路として海外に目を向けたのです。
尚、彼は「茶園栽培大意」という著作を残しています。
私は坂東市の近隣の市に住んでいますが、お茶の名産地であることは全く知りませんでした。
実際に購入して飲んでみると、濃厚で甘みを含んでいて美味しいお茶でした。
6-1.アクセス
●住所:茨城県坂東市辺田558-4
●電話:0297-20-8666(坂東市観光協会)
●無料駐車場:なし
●公共交通機関
a.茨急バスに乗り「辺田」バス停で下車し、徒歩1分
b.坂東市コミュニティバスのばんどう号に乗り、「辺田郵便局」で下車し、徒歩1分
詳細情報:中山茶顛翁の紀功碑(じゃらんnet)
7.坂東市観光交流センター・秀緑(しゅうろく)
この交流センターは「大塚酒造」という造り酒屋が廃業となり、坂東市がその建物と土地を買い取って「観光交流戦センター(秀緑)」としてオープンさせたものです。
大塚酒造は明治時代から続いた老舗で「秀禄」という日本酒が大人気でしたが、後継者問題で2011年に廃業となりました。秀禄という名前は銘酒から取ったものです。
敷地内にある旧大塚酒造店舗兼主屋と本蔵は、平成29年5月2日に国の有形文化財に登録されました。
秀禄には気軽に飲食ができるお店、カルチャースクールや体験施設、可愛い動物と出会える広場など様々な施設があり、市内や近隣の市町村からも多くの人が訪れます。交流を促進するにはもってこいの場所です。
また、音楽ライブ、物産展、フリーマーケットなどのイベントも開催されていますので、老若男女問わず楽しめる施設です。
私も訪問しましたが、お土産も買えますし、施設が充実していますので坂東市に来た帰りに寄りたくなる場所です。
7-1.館内の施設
体験施設
a.工房棟:陶芸や木工などの体験ができる
b.キルン工房:ブローチやペンダントなどのアクセサリー作りやガラス絵付けができる
c.吹きガラス工房:吹きガラスでオリジナルグラスを作れる
動物ふれあい広場
アルパカ、ポニー、ウサギなどの可愛い動物たちと触れ合うことができる
屋台村
a.手作りパン白うさぎ:数量限定の日替わりパンなど、美味しいパンや可愛い雑貨が揃う
b.宇宙居酒屋ゆかり:宇宙カレーを食べたり、宇宙酒、宇宙焼酎などが飲める
c.珈琲工房一番館:コーヒーを飲めるだけでなく、美味しいコーヒーの淹れ方や味わい方を学べるコーヒー教室も開催
レンタルスペース
a.離れ(集会室):お茶会や食事会などにピッタリ
b.多目的ホールと本蔵:コンサートや同窓会などに利用できるイベントホール、本蔵ではカルチャースクールも開催
総合案内所
工房体験の受付や施設全体の案内をする
休憩棟・お土産売場
a.休憩スペース:飲食物の持ち込みもできる
b.お土産処:カルチャースクールの講師が作った木工、陶芸、ガラス製品、秀禄オリジナルの輪スイーツやプリン、坂東市の特産物やゆるキャラグッズ、銘酒「秀禄」の復刻版などを販売
7-2.施設情報
●営業時間:10:00 ~ 18:00
●定休日:月曜日(祝祭日の場合は火曜日)
7-3.アクセス
●住所:茨城県坂東市岩井3351
●電話:0297-35-0002
●無料駐車場:10台
●公共交通機関
a.関東鉄道バスの「本町」バス停より徒歩3分
b.茨城急行バスの「本町」バス停より徒歩3分
c.坂東コミュニティバス・ばんどう号の「本町」バス停より徒歩3分
8.坂東(さしま)郷土館ミューズ
坂東郷土館ミューズには資料館と図書館があります。
資料館は郷土の歴史や文化を紹介する展示物、特産品のさしま茶、地元の画家として有名な五姓田芳柳(二世)などの美術作品を随時展示しています。
図書館には地元の英雄である平将門に関する資料やネット検索用のパソコンも用意されています。
その他、建物内には視聴覚ホール、天体観測テラス、天体観測ドームもあります。
また、こちらでは、絵画などの企画展、大型絵本や紙芝居などを使ったお話し会、名作映画界会、天体講座などの様々なイベントが開催されています。
坂東市について勉強するには打って付けの施設だと思います。
8-1.アクセス
●住所:茨城県坂東市山2726
●電話:0280-88-8700(または0297-44-0055)
●無料駐車場:有り(50台以上)
●公共交通機関
a.昭和観光自動車バスに乗り「猿島バスターミナル前」で下車し徒歩3分
b.坂東コミュニティバスの「ばんどう号」に乗り「猿島バスターミナル前」で下車し徒歩3分
詳細情報:坂東(さしま)郷土館ミューズ
まとめ
坂東市の観光施設は博物館、神社、大自然、公園などがありますが、平将門と恐竜に関連しているものが多いという特徴があります。
大人向けと思われがちですが、お子様でも充分に楽しめます。
ミュージアムパーク茨城県自然博物館には小学校の遠足で多くの子供たちが来て、楽しそうにはしゃいでいました。
また、坂東郷土館ミューズには中学生のグループが訪問して、職員の方と歴史の話で盛り上がっていました。
年代を問わずに見どころがある街だと思います。